Unravel (2016/PS4)
Unravel
2016年02月09日発売機種:PS4(他機種版あり)
価格:¥1,944(DL販売・2017/04/20時点)
発売:Electronic Arts
開発:Coldwood Interactive
対象:CERO A(全年齢対象)
評価:67点
ジャンル
アクションパズルあらすじ
どこか遠くの国の田舎町。その中にある一軒の民家。夕暮れの柔らかな日差しの中、お婆さんが写真立てを手に取り優しく微笑む。しかし郷愁の念は時として今を乾燥させるのか、彼女は一転寂しげな面持ちで小さな溜息のあと裁縫のバスケットを手に上階へと向かった。
彼女が数段目に足を掛けた時、一つの毛糸玉がバスケットからこぼれ落ち、赤色のその球体は気付かれぬままソファーの下に潜り込んでしまった・・・
その時奇跡が起きる。
毛糸からひとりでに動く人形が生まれたのだ。
彼は名を”ヤーニー”という。
なぜ彼が生まれたのか、目的は何なのか、それはわからないし、果たしてそんなものがあるかどうかもわからない。
大人の手のひらほどの大きさの彼は、その愛らしい体を目一杯使いテーブルに飛び乗った。テーブルの上には時代を感じさせる一冊のアルバムがあり彼はそれをめくると、その目に飛び込んできたのはいくつもの写真であった。しかし時の残酷さか写真は全てひび割れまともにその姿をしているものがなかった。
彼はアルバムを閉じ家を中を進む。そしてやがて一枚の写真の前で足を止める。
”アザミと雑草”
写真にはそう銘打たれている。
彼は衝動的に玄関を飛び出しその写真が撮られた彼女とその家族の思い出を探す旅に出かけるのであった・・・
概要
スウェーデンのゲーム会社 Coldwood Interactive によって製作された本作。彼らの原風景であろう自然豊かな土地を舞台に、毛糸のヤーニーが写真を手掛かりにお婆さんとその家族の思い出を探す大冒険に出かけます。
小さなヤーニーにとって世界の殆どが大きく、それは花壇を登ったりバケツを乗り越えるだけで大変な苦労をしてしまうほどです。
しかし彼となったプレイヤーは糸を結んだり、引っ掛けたり、ターザンのように飛び越えたりと糸を使った様々アクションを駆使し次々と立ちはだかる障害を何とか乗り越えて進んでいきます。
彼は毛糸で出来ていますので悲しいかな家から離れるにつれてどんどんとほどけてしまい、最後には糸が”足りなくなり進めなくなってしまう”のです。
そんな時は舞台のあちこちにある毛糸の束を見つけ糸を”繋いで”いくのです。
そう、束になっている糸は”あちこちにある”のですが、”注意しないと見落として”しまいます。
製作者のインタビューによるとヤーニーの赤い毛糸は愛の象徴。
全ての思い出は愛によって再発見されていくのです。
Good
・ヤーニーがとにかく健気でかわいい
・毛糸を駆使したトリック・パズルが絶妙で新鮮
・隠しアイテムの収集などやりこみ要素も充分
・自然の風景のグラフィックが非常に美しい
・バリエーション豊かなステージ構成(森・海・山・他にも色々)
・美しいグラフィックとよくマッチしている音楽
Bad
・見た目とは裏腹に後半難易度がやや高い(アクションゲームが得意な人には問題ないがもう少し優しくてもよかったかもしれない)
・いくつかのパズル要素がノーヒントで難解
・プレイ時間が少し短い(5~6時間でクリア可能)
総括
Unravel のよく作りこまれたゲーム体験はプレイヤーを画面の中へ引き込むのに十分な力を持っていると思います。それはグラフィックの美しさに加え、そこに鮮やかな色を添える上質の音楽、そして何よりも困難に立ち向かい続けるヤーニーの奮闘に心を打たれるゆえの結果かもしれません。彼の姿は愛らしくも時に勇ましく、あたかもプレイヤーに無言のメッセージを送り続けているようにも思えます。
さて、物語が進むにつれ彼は様々な記憶に出会います。子供たちが凧揚げに興じたこと、沢蟹を捕まえたこと、楽しい思い出が蘇ります。しかし長い人生の中で人が寄り添い生まれ共に歩めば楽しいだけでいられるわけがありません。
ヤーニーは家族の思い出を追いかけ、全てをその糸で紡いでいきます。
出会いもあります。サル者もいます。
そこには確かに生きた人たちの物語がありました。








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